最先端の“IT医院”。
六甲の山並みを背にした住宅街。一見普通の医院のたたずまいのようですが、中に一歩足を踏み入れると最先端の医療情報システムの整った“IT医院”であることに驚かされます。床はすっきりしたフリーアクセス構造で、医院内にくまなくFASTEthernetが張り巡らされ、Windows NTサーバと4台のPCが接続されています。特に進んでいるのは、院内で最新の電子カルテシステム「ProfessionalDoctor」が運用されていること。診療室で書き込まれたカルテは瞬時にMSアクセスで構築したデータベースに蓄積。過去の診察記録や検査結果もワンクリック、すぐ画面上で参照できます。院長先生が診療室で処方を書けば、受付で処方箋がプリントされ、さっと患者様に。また、月末にはレセプト発行も処理でき、医療事務の効率化にも一役買っています。
震災を教訓に万全のパックアップ環境。近未来的を思わせるそんな診療シーンの中で、電子カルテのバックアップに活躍しているのがアダプテックのUltral60SCSlCard39160です。Ultral60SCSI導人以前は、データベースにアクセスし、カルテの窓を開くだけで待たされましたが、いまではストレスなしにサクサクと操作できます。 院内はWlndows NTサーバのAポートに30GBのハードディスク、BポートにMOが接続されています。データバックアップの重要性をいやと言うほど教えてくれたのが、1995年突如この地方を襲った大地震でした。一番被害の大きかった神戸市長田区の医療機関では多くのカルテが焼失したとか。「医療に携わる者として、患者様のカルテは絶対に守らなけれぱいけないもの。バックアップは不可欠」と語る大竹先生は、翌年、開院と同時に先進の電子カルテシステムを導入。無停電装置とともに、二重三重の安全策を講じました。サーバに書き込まれたカルテデータと検査データを受付クライアントに1時間ごとにバックアップ。診療を終えるたぴにMOに自動で記録して、毎日、これまた医院顔負けのコンピュータ環境を整えた自宅へと持ち帰ります。こうして保存したカルテのデータは開院以来4年問で80MBくらいに、イメージデータも4年間で4GBにも達しています。
医療情報システムの工キスパートが選んだ、SCSI。「私は内蔵のハードディスクより、外付けを重視しています」と、大竹院長先生。内蔵はクラッシュしたら修復不能。でも外付けはコンピュータをつなぎかえれば以前と同様に動くからというのがその理由です。先生ご自身は、院生の時代から臨床に工学的なシミュレーション手法を取り入れるなど先駆的な研究活動を展開。ダウンサイジングの始まるずっと前から、医療情報システムの設計・開発にも携わり、臨床医療の最前線のためにコンピュータシステムの導人を提唱してきました。そんな先生にとって、SCSIのテクノロジーリーダーであるアダプテックの存在は特別で、絶大な信頼を寄せていただいています。
近い将来RAIDシステムを計画。「以前、他社のSCSI製品を使っていましたが、1割くらいの確率で起きたトラブルも、アダプテックのUltral60SCSIに代えてからは一切なし。おそるべきスピードには満足していますが、同時に信頼性も申し分なし。日常診療では80MBのデータが常時クライアントからアクセスを受けていますが、データ転送にかかる時間はごくわずか。サーバのハードディスクと2台のMOへクライアントから一度に書き込みと読み出しをおこない、わざと負荷かけてテストしてみましたが、ぴくともしない強固さは、さすが本家のフラッグシップ商品です」、と心強いお言葉をいただきました。大竹先生の計画では、近い将来RAIDシステムを構築して、速さとデータの保全性をさらに向上させたいとのこと。「最適な医療行為をおこなうには、医師の技術や総合的な判断力とともに、患者の経過や検査結果をもとにしたきめ細かな医療情報が大切です」と語る大竹先生は、一歩先を行く医療情報システムを道具に、地域医療の向上をめざし、ますます意欲的に取り組まれています。